AI・DX時代における会計データサイエンス教育―その必要性と課題

本論では,AIおよびDX時代における職業と会計専門職の変化を論じ,会計データサイエンス教育の必要性と課題を明らかにする.DX推進によりデータ活用とAI実用化が進展し,大規模言語モデル(LLM)などの生成AIが多様な分野で活用されている.特にAIは,意思決定やデータ処理などを効率化し,業務プロセスの変革をもたらしている.一方,AIの活用にはブラックボックス性や説明可能性の課題が伴い,これを克服する専門職のスキルが不可欠である.AIとの協働は,自動探索,逐次探索,対話型探索のいずれの場合でも,法規制や会計基準を理解しつつ,AIの結果を実務に活用する能力が求められる.これに対応するため,包括的かつ実...

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Published in管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 Vol. 33; no. 2; pp. 37 - 50
Main Author 上野, 雄史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本管理会計学会 28.03.2025
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ISSN0918-7863
2434-0529
DOI10.24747/jma.33.2_37

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Summary:本論では,AIおよびDX時代における職業と会計専門職の変化を論じ,会計データサイエンス教育の必要性と課題を明らかにする.DX推進によりデータ活用とAI実用化が進展し,大規模言語モデル(LLM)などの生成AIが多様な分野で活用されている.特にAIは,意思決定やデータ処理などを効率化し,業務プロセスの変革をもたらしている.一方,AIの活用にはブラックボックス性や説明可能性の課題が伴い,これを克服する専門職のスキルが不可欠である.AIとの協働は,自動探索,逐次探索,対話型探索のいずれの場合でも,法規制や会計基準を理解しつつ,AIの結果を実務に活用する能力が求められる.これに対応するため,包括的かつ実践的な会計データサイエンス教育プログラムの構築が必要である.
ISSN:0918-7863
2434-0529
DOI:10.24747/jma.33.2_37