刺創による外傷性横隔膜ヘルニアの一例

本邦では外傷性横隔膜ヘルニアは鈍的外傷に起因することが多く,刺創かつ遅発性に発症するものは稀である.症例は 26 歳女性.4 か月前に右背部を刃物で刺された.外傷性気胸に対し,保存的に加療された.2か月後,胸部 X 線写真で右横隔膜上に経時的に増大する腫瘤影を認めた.胸部 CT にて右胸腔内に肝臓の脱出を認め,遅発性横隔膜ヘルニアの診断で手術を施行した....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 78; no. 5; pp. 301 - 304
Main Authors 河内, 利賢, 四万村, 三惠, 坂田, 省三, 佐藤, 大輔, 櫻井, 裕幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.10.2019
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.78.5_301

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Summary:本邦では外傷性横隔膜ヘルニアは鈍的外傷に起因することが多く,刺創かつ遅発性に発症するものは稀である.症例は 26 歳女性.4 か月前に右背部を刃物で刺された.外傷性気胸に対し,保存的に加療された.2か月後,胸部 X 線写真で右横隔膜上に経時的に増大する腫瘤影を認めた.胸部 CT にて右胸腔内に肝臓の脱出を認め,遅発性横隔膜ヘルニアの診断で手術を施行した.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.78.5_301