臨床看護師のフィジカルアセスメント技術習得に関する学習ニーズ調査

目的:一般病院に勤務する看護師のフィジカルアセスメント(以下PA)技術修得に関する学習ニーズを明らかにする.  方法:研究参加に同意の得られた300床以上の病院に所属する卒後3年以上の看護師を対象とした.調査内容は,学生時代・就職後のPAの学習経験,系統別・症候別PA学習ニーズであり,各項目の単純集計を行った.自由記載への回答は質的に分析した.  結果:研究協力施設は9施設,回答数は103(回収率38.1%),平均経験年数 14.6年であった.PA学習経験について,学習経験のない対象者が11.7%であった.学習ニーズが高かったのは,系統別PAでは循環器系,呼吸器系,症候別PAではショック状態,...

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Published in千葉県立保健医療大学紀要 Vol. 13; no. 1; pp. 1_39 - 1_44
Main Authors 松田, 友美, 石田, 陽子, 今井, 宏美, 河部, 房子, 椿, 祥子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県立保健医療大学 31.03.2022
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ISSN1884-9326
2433-5533
DOI10.24624/cpu.13.1_1_39

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Summary:目的:一般病院に勤務する看護師のフィジカルアセスメント(以下PA)技術修得に関する学習ニーズを明らかにする.  方法:研究参加に同意の得られた300床以上の病院に所属する卒後3年以上の看護師を対象とした.調査内容は,学生時代・就職後のPAの学習経験,系統別・症候別PA学習ニーズであり,各項目の単純集計を行った.自由記載への回答は質的に分析した.  結果:研究協力施設は9施設,回答数は103(回収率38.1%),平均経験年数 14.6年であった.PA学習経験について,学習経験のない対象者が11.7%であった.学習ニーズが高かったのは,系統別PAでは循環器系,呼吸器系,症候別PAではショック状態,胸痛・動悸であった.自由記載からは5つのカテゴリーが見いだされた.  考察:生命危機に直結するPA技術修得の学習ニーズが高いことや,臨床判断能力の向上に関する関心の高さが明らかとなり,これらの学習ニーズを満たすPAの教材作成が必要との示唆を得た.
ISSN:1884-9326
2433-5533
DOI:10.24624/cpu.13.1_1_39