回復期脳卒中後患者における PWC75%/kg ならびに CONUT score の変化 軽症男性患者での検討
【目的】回復期脳卒中後患者の運動耐容能および栄養状態の変化と関連性を明らかにすることである。【対象と方法】入院後4週以内に独歩自立を獲得した脳卒中後男性患者34名を対象に,運動耐容能を Physical Working Capacity (PWC) 75%/kg で,栄養状態を Controlling Nutritional Status (CONUT) score で評価し,入院加療による変化と入退院時における両者の関連を検討した。【結果】入院時,退院時の順に PWC75%/kg は 0.79±0.27W/kg,1.02±0.29W/kg と有意に高値を示した(p <0.001)。CONUT...
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Published in | 東北理学療法学 Vol. 35; no. 35; pp. 1 - 9 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
27.08.2023
日本理学療法士協会 東北ブロック協議会 |
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ISSN | 0915-2180 2189-5686 |
DOI | 10.15049/artsjpta.35.0_1 |
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Summary: | 【目的】回復期脳卒中後患者の運動耐容能および栄養状態の変化と関連性を明らかにすることである。【対象と方法】入院後4週以内に独歩自立を獲得した脳卒中後男性患者34名を対象に,運動耐容能を Physical Working Capacity (PWC) 75%/kg で,栄養状態を Controlling Nutritional Status (CONUT) score で評価し,入院加療による変化と入退院時における両者の関連を検討した。【結果】入院時,退院時の順に PWC75%/kg は 0.79±0.27W/kg,1.02±0.29W/kg と有意に高値を示した(p <0.001)。CONUT score はいずれも中央値で1点と有意差を示さなかったが,正常と判定されたのは19名と18名であった。退院時の PWC75%/kg に影響を与える要因は年齢(β=-0.56,p=0.002)のみで,CONUT score は PWC75%/kg に影響を与えなかった。【結語】入院加療により PWC75%/kg は向上し,CONUT score は約半数が正常判定で推移したが,軽症例では CONUT score が PWC75%/kg に及ぼす影響を明らかに出来なかった。 |
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ISSN: | 0915-2180 2189-5686 |
DOI: | 10.15049/artsjpta.35.0_1 |