薄層クロマトグラフィーによるポリ塩化ビニル (PVC) 中のジブチルスズ化合物及びクレゾールリン酸エステルの迅速分析
ポリ塩化ビニル (PVC) 製品の食品衛生法に基づく規格試験としてTLC法によるジブチルスズ化合物 (DBT) とクレゾールリン酸エステル (TCP) の迅速分析法を検討した. PVCをテトラヒドロフランに溶解した後, エタノールを加え析出したポリマーをろ別し, 濃縮したもの及びそれに水酸化カリウムを加え加水分解したものをDBT及びTCP分析用試験溶液とした. 展開溶媒及び発色試薬は前者はアセトン-酢酸 (100:1) 及びヘマトキシリンを, 後者はベンゼン及びヨードをそれぞれ用いた. 検出限界はジブチルスズジクロライドの場合50ng, TCPでは250ngで規格の限度試験として十分適用可能で...
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| Published in | 食品衛生学雑誌 Vol. 30; no. 4; pp. 321 - 323_1 |
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| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | English Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本食品衛生学会
1989
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0015-6426 1882-1006 |
| DOI | 10.3358/shokueishi.30.321 |
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| Summary: | ポリ塩化ビニル (PVC) 製品の食品衛生法に基づく規格試験としてTLC法によるジブチルスズ化合物 (DBT) とクレゾールリン酸エステル (TCP) の迅速分析法を検討した. PVCをテトラヒドロフランに溶解した後, エタノールを加え析出したポリマーをろ別し, 濃縮したもの及びそれに水酸化カリウムを加え加水分解したものをDBT及びTCP分析用試験溶液とした. 展開溶媒及び発色試薬は前者はアセトン-酢酸 (100:1) 及びヘマトキシリンを, 後者はベンゼン及びヨードをそれぞれ用いた. 検出限界はジブチルスズジクロライドの場合50ng, TCPでは250ngで規格の限度試験として十分適用可能であり, 分析所要時間も大幅に短縮された. |
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| ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
| DOI: | 10.3358/shokueishi.30.321 |