頭部CT画像を用いた回復期脳卒中患者の咬筋横断面積測定における信頼性の検討 サルコペニアのスクリーニング開発に向けた予備的研究
【目的】回復期病棟に入院する脳卒中患者の入院時頭部CT画像を用いた咬筋横断面積測定の信頼性と麻痺側・非麻痺側で咬筋横断面積に差があるか検討すること。【方法】当院回復期病棟に入院した脳卒中片麻痺患者16名を対象とした。理学療法士3名が独立して咬筋横断面積を測定した。検者内信頼性および検者間信頼性を級内相関係数(intraclass correlation coefficient:ICC)を用いて検討した。麻痺側と非麻痺側の咬筋横断面積の比較は対応のあるt検定を用いた。【結果】咬筋横断面積の検者内信頼性はICC(1,1)で0.990(95%信頼区間0.972-0.996,p<0.05),検者間信頼...
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Published in | 理学療法の科学と研究 Vol. 14; no. 1; pp. 14_47 - 14_51 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 千葉県理学療法士会
24.03.2023
千葉県理学療法士会 |
Subjects | |
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ISSN | 1884-9032 2758-3864 |
DOI | 10.57476/srpt.14.1_14_47 |
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Summary: | 【目的】回復期病棟に入院する脳卒中患者の入院時頭部CT画像を用いた咬筋横断面積測定の信頼性と麻痺側・非麻痺側で咬筋横断面積に差があるか検討すること。【方法】当院回復期病棟に入院した脳卒中片麻痺患者16名を対象とした。理学療法士3名が独立して咬筋横断面積を測定した。検者内信頼性および検者間信頼性を級内相関係数(intraclass correlation coefficient:ICC)を用いて検討した。麻痺側と非麻痺側の咬筋横断面積の比較は対応のあるt検定を用いた。【結果】咬筋横断面積の検者内信頼性はICC(1,1)で0.990(95%信頼区間0.972-0.996,p<0.05),検者間信頼性はICC(2,1)で0.988(95%信頼区間0.973-0.995,p<0.05)であった。麻痺側と非麻痺側の咬筋横断面積に有意差を認めなかった(p=0.72)。【結論】頭部CT画像を用いた咬筋横断面積の測定は検者内・間ともに高い信頼性を認めた。 |
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ISSN: | 1884-9032 2758-3864 |
DOI: | 10.57476/srpt.14.1_14_47 |