Histoacrylによる胃静脈瘤治療後に胃体下部に現れた異物性肉芽腫の1例

胃静脈瘤の治療では,Histoacryl(HA)を胃静脈瘤に穿刺注入し,ポリマーの形成によって静脈瘤内を栓塞する硬化療法が行われる。今回我々はHAによる胃静脈瘤治療後に,穿刺部位とは異なる部位(胃体部)にその形態が変化する多発の潰瘍性病変を認めた症例を経験した。HAポリマーの排出時に生じた異物性肉芽腫を伴う潰瘍,および隆起性病変であると考えられた。出血性胃静脈瘤に対してHA穿刺後,穿刺部位とは異なる部位に肉芽腫が発症し,その経過中に形態変化を示した症例を経験したので報告する。...

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Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 73; no. 2; pp. 140 - 141
Main Authors 三浦, 隆生, 細井, 亜希子, 大谷, 豪, 中河原, 浩史, 山本, 敏樹, 田中, 直英, 荻原, 章史, 中島, 典子, 森山, 光彦, 松本, 直樹, 益岡, 晋也, 宇野, 昭毅, 大城, 周, 西山, 竜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 10.12.2008
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.73.2_140

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Summary:胃静脈瘤の治療では,Histoacryl(HA)を胃静脈瘤に穿刺注入し,ポリマーの形成によって静脈瘤内を栓塞する硬化療法が行われる。今回我々はHAによる胃静脈瘤治療後に,穿刺部位とは異なる部位(胃体部)にその形態が変化する多発の潰瘍性病変を認めた症例を経験した。HAポリマーの排出時に生じた異物性肉芽腫を伴う潰瘍,および隆起性病変であると考えられた。出血性胃静脈瘤に対してHA穿刺後,穿刺部位とは異なる部位に肉芽腫が発症し,その経過中に形態変化を示した症例を経験したので報告する。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.73.2_140