小児のVPシャント感染例に対して 抗菌薬含浸シャントチューブにより VPシャント再感染を防ぐことができた一例

症例は1歳2ヶ月の男児.無熱性痙攣を契機に指摘された水頭症に対してVentriculoperitoneal(VP)シャント術を行った.術後シャント感染を認め,姑息的に抗菌薬治療を行った.抗菌薬 治療のみでは改善が乏しく,シャント抜去術を行い,抗菌薬治療を継続した.シャント感染が根治 したと判断した時点で,二度目のVPシャント術を行った.二度目のVPシャント術では抗菌薬含浸 シャントチューブを用いることで現在までのところ,シャント感染は認めず経過良好である....

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Published in島根県立中央病院医学雑誌 Vol. 45; pp. 69 - 73
Main Authors 加藤, 文英, 小池, 大輔, 井川, 房夫, 大園, 伊織, 土江, 遼平, 三竿, 慧祐, 桑原, 政志, 松田, 真伍, 日高, 敏和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 島根県立中央病院 2021
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ISSN0289-5455
2435-0710
DOI10.34345/spch.45.0_69

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Summary:症例は1歳2ヶ月の男児.無熱性痙攣を契機に指摘された水頭症に対してVentriculoperitoneal(VP)シャント術を行った.術後シャント感染を認め,姑息的に抗菌薬治療を行った.抗菌薬 治療のみでは改善が乏しく,シャント抜去術を行い,抗菌薬治療を継続した.シャント感染が根治 したと判断した時点で,二度目のVPシャント術を行った.二度目のVPシャント術では抗菌薬含浸 シャントチューブを用いることで現在までのところ,シャント感染は認めず経過良好である.
ISSN:0289-5455
2435-0710
DOI:10.34345/spch.45.0_69