潰瘍の治癒過程で増大した胃腺腫の2例
症例1は47歳男性。心窩部痛で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅠ)。12カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが周囲に褪色した小隆起を多数認め(生検GroupⅢ),内視鏡的粘膜下層剥離術(以下,ESD)施行。病理所見で,腺腫と診断された。症例2は71歳女性。貧血で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅢ)。3カ月後と6カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが,周囲に褪色隆起を認め(生検GroupⅢ),ESDを施行。病理所見で腺腫内癌と診断された。潰瘍の治癒過程で増大する胃腺腫は稀であり,報告する。...
Saved in:
| Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 73; no. 2; pp. 136 - 137 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
10.12.2008
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI | 10.11641/pde.73.2_136 |
Cover
| Summary: | 症例1は47歳男性。心窩部痛で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅠ)。12カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが周囲に褪色した小隆起を多数認め(生検GroupⅢ),内視鏡的粘膜下層剥離術(以下,ESD)施行。病理所見で,腺腫と診断された。症例2は71歳女性。貧血で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅢ)。3カ月後と6カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが,周囲に褪色隆起を認め(生検GroupⅢ),ESDを施行。病理所見で腺腫内癌と診断された。潰瘍の治癒過程で増大する胃腺腫は稀であり,報告する。 |
|---|---|
| ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI: | 10.11641/pde.73.2_136 |