高齢女性において血清尿酸高値は腎機能低下と関連する
血清クレアチニンとシスタチンCに基づくeGFRの平均eGFRを用いて診断した腎機能低下と血清尿酸との関連を地域在住高齢女性159例において検討した.平均の血清尿酸は4.8mg/dl,高尿酸血症(≧6.0mg/dl)の頻度は14%であった.平均eGFRは71ml/min/1.73m2で,腎機能低下の頻度は20%であった.血清尿酸の高値では腎機能低下(eGFR<60ml/min/1.73m2)の頻度は増加した(尿酸(mg/dl), 2-2.9:0%,3-3.9:7%,4-4.9:17%,5-5.9:28%,6-6.9:32%,7-7.9:66.7%,p<0.001).一方,腎機能が低下...
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          | Published in | 痛風と核酸代謝 Vol. 38; no. 1; pp. 23 - 30 | 
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| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
    
        2014
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1344-9796 2186-6368  | 
| DOI | 10.6032/gnam.38.23 | 
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| Summary: | 血清クレアチニンとシスタチンCに基づくeGFRの平均eGFRを用いて診断した腎機能低下と血清尿酸との関連を地域在住高齢女性159例において検討した.平均の血清尿酸は4.8mg/dl,高尿酸血症(≧6.0mg/dl)の頻度は14%であった.平均eGFRは71ml/min/1.73m2で,腎機能低下の頻度は20%であった.血清尿酸の高値では腎機能低下(eGFR<60ml/min/1.73m2)の頻度は増加した(尿酸(mg/dl), 2-2.9:0%,3-3.9:7%,4-4.9:17%,5-5.9:28%,6-6.9:32%,7-7.9:66.7%,p<0.001).一方,腎機能が低下した群では,高尿酸血症の頻度(G1:0%, G2:13%, G3a:22%,G3b:33%,p=0.05))と血清尿酸は増加した(平均血清尿酸値:順に4.4,4.7,5.3,5.7mg/dl,p<0.001).高齢女性においても血清尿酸の高値が腎機能低下と関連した. | 
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| ISSN: | 1344-9796 2186-6368  | 
| DOI: | 10.6032/gnam.38.23 |