繰り返す出血に対してIVR治療が有効であった胃潰瘍の1例

76歳の男性。下血を主訴として受診。上部消化管内視鏡検査で胃体下部小彎に活動期の潰瘍が認められた。内視鏡的止血術,PPI静注を行ったが再出血を3回繰り返し,IVR治療を実施した。その後は再出血を生じることなく,胃潰瘍は縮小した。胃潰瘍診療ガイドラインでは,内視鏡的止血不成功例に対しては手術とともにIVR治療が推奨されている。本症例の経過は難治性の出血性潰瘍に対する治療体系を確立するために参考となると考えられた。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 73; no. 2; pp. 146 - 147
Main Authors 中村, 有香, 中澤, 学, 藤盛, 健二, 本谷, 大介, 近山, 琢, 齊藤, 詠子, 稲生, 実枝, 今井, 幸紀, 濱岡, 和宏, 菅原, 通子, 持田, 智, 高谷, 広章, 安藤, さつき, 渡邊, 一弘, 中山, 伸明, 名越, 澄子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 10.12.2008
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.73.2_146

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Summary:76歳の男性。下血を主訴として受診。上部消化管内視鏡検査で胃体下部小彎に活動期の潰瘍が認められた。内視鏡的止血術,PPI静注を行ったが再出血を3回繰り返し,IVR治療を実施した。その後は再出血を生じることなく,胃潰瘍は縮小した。胃潰瘍診療ガイドラインでは,内視鏡的止血不成功例に対しては手術とともにIVR治療が推奨されている。本症例の経過は難治性の出血性潰瘍に対する治療体系を確立するために参考となると考えられた。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.73.2_146