RGB解析を用いる紙製分析デバイスによる環境水中の銅の定量

本研究では、特別な分析機器を使用せずに銅イオンを測定する目的で、検出領域としてウェル状スポットを有する紙製分析デバイス(PAD)を開発した。PADは、トリクロロシランの化学気相成長(CVD)でクロマトグラフィー紙に疎水性障壁を形成させることで作製した。検出・定量領域には、銅との反応で茶色を呈する錯化剤として、ジエチルジチオカルバミン酸(DDTC)を固定した。水試料中の銅の検出に適用した後、作製したPADは、画像として取り込まれ、RGB値へ変換することで定量に適用された。...

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Published in科学・技術研究 Vol. 9; no. 1; pp. 25 - 29
Main Authors 勝又, 英之, 古川, 真衣, 立石, 一希, 金子, 聡, 山口, 翔瑚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 科学・技術研究会 2020
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ISSN2186-4942
2187-1590
DOI10.11425/sst.9.25

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Summary:本研究では、特別な分析機器を使用せずに銅イオンを測定する目的で、検出領域としてウェル状スポットを有する紙製分析デバイス(PAD)を開発した。PADは、トリクロロシランの化学気相成長(CVD)でクロマトグラフィー紙に疎水性障壁を形成させることで作製した。検出・定量領域には、銅との反応で茶色を呈する錯化剤として、ジエチルジチオカルバミン酸(DDTC)を固定した。水試料中の銅の検出に適用した後、作製したPADは、画像として取り込まれ、RGB値へ変換することで定量に適用された。
ISSN:2186-4942
2187-1590
DOI:10.11425/sst.9.25