ベッドサイドで考える重症心身障碍者に対する医療 栄養評価,嚥下機能評価,消化管機能検査による診療サポート

重症心身障碍者 (以下, 重心者) は呼吸・栄養管理のために外科的介入が必要になることがある. 特に, 重症心身障碍児・者施設 (以下, 重心施設) への入所症例では, 術後の転院後に, 手術施行施設における術後評価が十分に行われていない症例もみられる. 当院では重心施設で継続的に定期的な回診を行う体制をとることで, 患者の術前後の状態を観察することが可能となり,重心施設とのスムーズな連携がとれるようになった. 実際には, 症例個々に栄養状態, 嚥下機能, 消化管機能を評価することで, 患者自身, 家族, 施設の小児科医, その他の医療従事者に対してもより詳細な情報提供が可能となっている....

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Published in外科と代謝・栄養 Vol. 58; no. 4; pp. 130 - 135
Main Authors 倉八, 朋宏, 升井, 大介, 古賀, 義法, 江藤, 寛仁, 吉田, 寛樹, 髙城, 翔太郎, 愛甲, 崇人, 東舘, 成希, 靏久, 士保利, 加治, 建, 橋詰, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本外科代謝栄養学会 15.08.2024
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ISSN0389-5564
2187-5154
DOI10.11638/jssmn.58.4_130

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Summary:重症心身障碍者 (以下, 重心者) は呼吸・栄養管理のために外科的介入が必要になることがある. 特に, 重症心身障碍児・者施設 (以下, 重心施設) への入所症例では, 術後の転院後に, 手術施行施設における術後評価が十分に行われていない症例もみられる. 当院では重心施設で継続的に定期的な回診を行う体制をとることで, 患者の術前後の状態を観察することが可能となり,重心施設とのスムーズな連携がとれるようになった. 実際には, 症例個々に栄養状態, 嚥下機能, 消化管機能を評価することで, 患者自身, 家族, 施設の小児科医, その他の医療従事者に対してもより詳細な情報提供が可能となっている.
ISSN:0389-5564
2187-5154
DOI:10.11638/jssmn.58.4_130