フリースタイル・モーグル選手の競技習熟度が歩行に及ぼす影響
【目的】競技特性の習熟度が歩行に及ぼす影響を検討した。【方法】対象はフリースタイル・モーグル日本代表選手7名(S群:前季ワールドカップで総合成績8位以内の選手4名,A群:前季ワールドカップで1回以上,8位以内の成績を収めた選手3名)および一般成人13名(G群)の20名であった。多機能センサを胸骨と仙骨に固定し,5 mの自然歩行で回旋角速度のみを抽出し,角速度,歩行時間,角躍度で比較した。また,歩行とモーグルターンの仙骨角速度波形を相互相関分析した。【結果】S群の仙骨における角速度および角躍度は,S群の胸骨ならびにA群・G群の仙骨における角速度・角躍度に比べて高値であった(p<0.05)。歩行と...
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Published in | スポーツ理学療法学 Vol. 3; no. 1; pp. 31 - 40 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会
2025
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Subjects | |
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ISSN | 2758-4356 |
DOI | 10.57495/jjspt.3.1_31 |
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Summary: | 【目的】競技特性の習熟度が歩行に及ぼす影響を検討した。【方法】対象はフリースタイル・モーグル日本代表選手7名(S群:前季ワールドカップで総合成績8位以内の選手4名,A群:前季ワールドカップで1回以上,8位以内の成績を収めた選手3名)および一般成人13名(G群)の20名であった。多機能センサを胸骨と仙骨に固定し,5 mの自然歩行で回旋角速度のみを抽出し,角速度,歩行時間,角躍度で比較した。また,歩行とモーグルターンの仙骨角速度波形を相互相関分析した。【結果】S群の仙骨における角速度および角躍度は,S群の胸骨ならびにA群・G群の仙骨における角速度・角躍度に比べて高値であった(p<0.05)。歩行とモーグルターンの仙骨角速度波形において相関があった(r=0.76,0.61<r<0.86,p<0.05)。【結論】競技特性の習熟度が歩行に影響を及ぼす可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 2758-4356 |
DOI: | 10.57495/jjspt.3.1_31 |