二次性骨折予防継続管理料が算定できなかった原因と対策

【概要】二次性骨折予防継続管理料1が算定できなかった症例数と原因を調査した.対象は2022年4月から9月までに大腿骨近位部骨折で当院に入院して手術した100例とした.内訳は4月24例,5月7例,6月9例,7月20例,8月12例,9月28例であった.非算定患者は8例あり,4月が5例,5月,6月,8月が各1例であった.このうち50歳未満の低年齢で算定しなかったものが2例,算定条件を満たしていたのに入力が漏れていたものが3例,検査漏れが2例,処方漏れが1例であった.2022年6月から算定入力漏れについての対策として,手術チェックリストにコスト入力欄を設けて担当看護師に注意喚起をし,さらに電子カルテの...

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Published in島根県立中央病院医学雑誌 Vol. 48; no. 1; pp. 3 - 6
Main Authors 江角, 直人, 本田, 健, 勝部, 浩介, 西, 真一郎, 杉原, 太郎, 飛田, 正敏, 松﨑, 雅彦, 野﨑, 健治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 島根県立中央病院 10.03.2024
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ISSN0289-5455
2435-0710
DOI10.34345/spch.48.1_3

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Summary:【概要】二次性骨折予防継続管理料1が算定できなかった症例数と原因を調査した.対象は2022年4月から9月までに大腿骨近位部骨折で当院に入院して手術した100例とした.内訳は4月24例,5月7例,6月9例,7月20例,8月12例,9月28例であった.非算定患者は8例あり,4月が5例,5月,6月,8月が各1例であった.このうち50歳未満の低年齢で算定しなかったものが2例,算定条件を満たしていたのに入力が漏れていたものが3例,検査漏れが2例,処方漏れが1例であった.2022年6月から算定入力漏れについての対策として,手術チェックリストにコスト入力欄を設けて担当看護師に注意喚起をし,さらに電子カルテの伝言板に算定対象患者であることを明示した.検査漏れ,処方漏れに対してはレセプト担当職員が入院中に適時検査や処方の漏れがないように点検し,漏れがあれば担当医に連絡する仕組みを整えた.これらの対策により2022年9月には100%算定することができた.
ISSN:0289-5455
2435-0710
DOI:10.34345/spch.48.1_3