繰り返すストーマ出血のためリハビリテーションに難渋した症例の検討

ストーマ造設後の合併症としてのストーマ出血はそれほど頻度は高くなく,重篤なものは極めて稀である。今回私達は,繰り返すストーマ出血により,重篤な状態に陥った症例を経験した。本症例は,何度かの重篤な状態から救命,回復し得た。しかし,ストーマ出血とそれに伴うストーマ粘膜及び周囲皮膚障害のため,局所のケアに難渋した。また,高齢の夫婦二人暮しのため,自宅でのケアに不安がありリハビリテイトが困難だった。ストーマ出血への対策から,原因を考察すると共に,本症例へのストーマ局所ケアの経過を報告した。今後は本症例のような,高齢の在宅オストメイトに対しての医療福祉をより充実させる必要がある。...

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Published in日本ストーマリハビリテーション学会誌 Vol. 6; no. 1; pp. 37 - 41
Main Authors 白石, 恒雄, 川下, 英三, 田村, 由美, 日野, 幸子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 1990
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ISSN0916-6440
2436-8806
DOI10.32158/jssr.6.1_37

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Summary:ストーマ造設後の合併症としてのストーマ出血はそれほど頻度は高くなく,重篤なものは極めて稀である。今回私達は,繰り返すストーマ出血により,重篤な状態に陥った症例を経験した。本症例は,何度かの重篤な状態から救命,回復し得た。しかし,ストーマ出血とそれに伴うストーマ粘膜及び周囲皮膚障害のため,局所のケアに難渋した。また,高齢の夫婦二人暮しのため,自宅でのケアに不安がありリハビリテイトが困難だった。ストーマ出血への対策から,原因を考察すると共に,本症例へのストーマ局所ケアの経過を報告した。今後は本症例のような,高齢の在宅オストメイトに対しての医療福祉をより充実させる必要がある。
ISSN:0916-6440
2436-8806
DOI:10.32158/jssr.6.1_37