強酸性次亜塩素酸水による卵白アレルゲン除去の検討

学校給食や保育所の調理室など調理施設における簡便な卵白アレルゲン除去方法として強酸性次亜塩素酸水を用いた拭き取り、洗浄を行い、ポリクローナル抗体を用いたイムノクロマト法およびELISA法を検出手段として使用してモデル実験を行った。すなわち、直径3 cmのステンレス製の皿に塗り付けた50 µLの10倍希釈卵白溶液を45分間風乾後、強酸性次亜塩素酸水を1mL添加して20秒処理したのち、強酸性次亜塩素酸水2mL添加の滅菌ガーゼで直線同一方向に5回、円周方向に4回拭き取った。その結果、イムノクロマト法で検出限界(25ng/mL)以下までの減少が認められた。したがって強酸性次亜塩素酸水による卵白アレルゲ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in機能水研究 Vol. 17; no. 2; pp. 7 - 14
Main Authors 渡辺, 香織, 長谷川, 丈真, 岩橋, 均, 鋤柄, 悦子, 高見澤, 一裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本機能水学会 28.04.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1348-2432
2759-551X
DOI10.69185/jfw.17.2_7

Cover

More Information
Summary:学校給食や保育所の調理室など調理施設における簡便な卵白アレルゲン除去方法として強酸性次亜塩素酸水を用いた拭き取り、洗浄を行い、ポリクローナル抗体を用いたイムノクロマト法およびELISA法を検出手段として使用してモデル実験を行った。すなわち、直径3 cmのステンレス製の皿に塗り付けた50 µLの10倍希釈卵白溶液を45分間風乾後、強酸性次亜塩素酸水を1mL添加して20秒処理したのち、強酸性次亜塩素酸水2mL添加の滅菌ガーゼで直線同一方向に5回、円周方向に4回拭き取った。その結果、イムノクロマト法で検出限界(25ng/mL)以下までの減少が認められた。したがって強酸性次亜塩素酸水による卵白アレルゲン除去の可能性が示唆された。しかしながらELISA法では有効な効果は認められなかった。
ISSN:1348-2432
2759-551X
DOI:10.69185/jfw.17.2_7