Bell麻痺難治例に対して桂枝茯苓丸が有効であった1例

Bell麻痺は比較的予後良好な疾患であるが,治療に難渋する症例も存在する。難渋例に対しては,顔面マッサージ・物理療法などのリハビリテーションを行うが,その他の有効な治療は確立されていない。今回,リハビリテーションに加えて桂枝茯苓丸を処方し,有効であった症例を経験したので報告する。駆瘀血剤としての作用が有効であったと考えられ,顔面神経麻痺難治例に対する治療の選択肢の一つとなる可能性がある。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 2; no. 1; pp. 59 - 62
Main Authors 大国, 生幸, 櫻井, 貴敏, 海老原, 覚, 伊豆蔵, 英明, 岩渕, 聡, 大島, 力
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 30.09.2016
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ISSN2189-5562
2758-1594
DOI10.57364/jnkm.2.1_59

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Summary:Bell麻痺は比較的予後良好な疾患であるが,治療に難渋する症例も存在する。難渋例に対しては,顔面マッサージ・物理療法などのリハビリテーションを行うが,その他の有効な治療は確立されていない。今回,リハビリテーションに加えて桂枝茯苓丸を処方し,有効であった症例を経験したので報告する。駆瘀血剤としての作用が有効であったと考えられ,顔面神経麻痺難治例に対する治療の選択肢の一つとなる可能性がある。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.2.1_59