準好気性埋立構造における生ごみ生物分解過程から生成する水分量の予測手法に関する研究

最終処分場を計画する上で,浸出水の水量予測は浸出水処理施設計画にとって必須であるが,生ごみの直接埋立が主体である開発途上国では,準好気性埋立構造における生ごみ生物分解過程から生成する水分量は,降水量に比較すると埋立条件によっては,埋立初期には無視できない寄与があることが明らかになっている。本研究では,生ごみ分解生成水量の予測手法を開発するため,2006 IPCC Guidelines for National Greenhouse Gas Inventoriesで示されているCH4発生量推定手法を応用することについて検討し,生ごみを充填して行った準好気性埋立構造の大型埋立実験槽で得られたデータ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in廃棄物資源循環学会論文誌 Vol. 23; no. 6; pp. 291 - 301
Main Authors 平田, 修, 松藤, 康司, 真次, 寛, 田中, 綾子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1883-5856
1883-5899
DOI10.3985/jjsmcwm.1120406

Cover

More Information
Summary:最終処分場を計画する上で,浸出水の水量予測は浸出水処理施設計画にとって必須であるが,生ごみの直接埋立が主体である開発途上国では,準好気性埋立構造における生ごみ生物分解過程から生成する水分量は,降水量に比較すると埋立条件によっては,埋立初期には無視できない寄与があることが明らかになっている。本研究では,生ごみ分解生成水量の予測手法を開発するため,2006 IPCC Guidelines for National Greenhouse Gas Inventoriesで示されているCH4発生量推定手法を応用することについて検討し,生ごみを充填して行った準好気性埋立構造の大型埋立実験槽で得られたデータに基づいて,その応用可能性と各パラメーターの設定方法等について考察を行った。その結果,IPCCガイドラインで提案されているCH4発生量推定手法は,生ごみ分解生成水量の予測手法として応用可能性があることが明らかとなった。
ISSN:1883-5856
1883-5899
DOI:10.3985/jjsmcwm.1120406