皮膚科領域におけるRBL25000 (Clavulanic acid-Amoxicillin) の基礎と臨床

皮膚科領域においてAmoxicillinとClavulanic acidの合剤であるBRL25000について検討した。 1) 膿皮症から得られたS. aureus, S. epidermidisに対するAmoxicillin単独と, AmoxicillinとClavulanic acid併用による抗菌力を検討した。併用では3.13μg/ml以下で全株が発育阻止された。 2) ラットにBRL25000を胃内投与しAmoxicillinとClavulanic acidの血清中および皮内濃度を検討した結果, AmoxicillinとClavulanic acidはほぼ一定の濃度比で同様の推移パターン...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 30; no. Supplement2; pp. 587 - 593
Main Authors 洲脇, 正雄, 柏, 尚裕, 野原, 望, 池田, 政身
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1982
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ISSN0009-3165
1884-5894
DOI10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement2_587

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Summary:皮膚科領域においてAmoxicillinとClavulanic acidの合剤であるBRL25000について検討した。 1) 膿皮症から得られたS. aureus, S. epidermidisに対するAmoxicillin単独と, AmoxicillinとClavulanic acid併用による抗菌力を検討した。併用では3.13μg/ml以下で全株が発育阻止された。 2) ラットにBRL25000を胃内投与しAmoxicillinとClavulanic acidの血清中および皮内濃度を検討した結果, AmoxicillinとClavulanic acidはほぼ一定の濃度比で同様の推移パターンを示した。 3) 臨床応用として膿皮症28例に使用し24例 (85.7%) に有効例を認めた。副作用として1例に嘔気, 4例に軽度の胃腸障害を認めた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement2_587