皮膚科領域におけるT-1982の基礎と臨床
皮膚科領域において, 新しいCephamycin系抗生物質であるT-1982について, 基礎的, 臨床的検討を行なった。 1) 最近皮膚科領域より得られたS.aureus 23株, S.epidermidis 21株に対する本剤のMICを測定した。S.aureusでは12.5μg/mlに10株, 25μg/mlに12株, >100μg/mlに1株, S.epidermidisでは0.391μg/mlに1株, 12.5μg/mlに7株, 25μg/mlに11株, 50μg/mlに2株であった。 2) ラットにT-1982, 20mg/kgを筋注し, 経時的に血清および皮内濃度を検討した。3...
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| Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 30; no. Supplement3; pp. 956 - 960 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1982
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0009-3165 1884-5894 |
| DOI | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement3_956 |
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| Summary: | 皮膚科領域において, 新しいCephamycin系抗生物質であるT-1982について, 基礎的, 臨床的検討を行なった。 1) 最近皮膚科領域より得られたS.aureus 23株, S.epidermidis 21株に対する本剤のMICを測定した。S.aureusでは12.5μg/mlに10株, 25μg/mlに12株, >100μg/mlに1株, S.epidermidisでは0.391μg/mlに1株, 12.5μg/mlに7株, 25μg/mlに11株, 50μg/mlに2株であった。 2) ラットにT-1982, 20mg/kgを筋注し, 経時的に血清および皮内濃度を検討した。30分, 1, 2, 4, 6時間後の血清, 皮内濃度の平均値は各20.6, 7.03, 2.68, 1.19, 1.23μg/ml, 11.4, 5.26, 0.99, 0.99, 0.94μg/g (湿重量)(n=4) であった。 3) 4例に臨床応用を試み1例に著効, 2例に有効, 1例にやや有効を認めた。副作用として1例に筋注部の硬結と圧痛を訴えた。 |
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| ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
| DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement3_956 |