高HDL血症を認めた褐色細胞腫の1例
症例は69歳,男性,高血圧症にて入院.左副腎に巨大腫瘤を認め,カテコールアミン高値より褐色細胞腫と診断した.同時に高HDL-C血症(123mg/dl)を伴っており,アガロース電気泳動上, preβとαの中間位にアポE rich HDLと思われる異常なピークを認めた.腫瘤摘出後, HDL-C値は正常化し, E rich HDLも消失した.本例は褐色細胞腫により二次的にHDL代謝異常をきたしたと考えられるが,今までにこのような報告例はない....
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| Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 80; no. 10; pp. 1678 - 1679 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本内科学会
1991
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI | 10.2169/naika.80.1678 |
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| Summary: | 症例は69歳,男性,高血圧症にて入院.左副腎に巨大腫瘤を認め,カテコールアミン高値より褐色細胞腫と診断した.同時に高HDL-C血症(123mg/dl)を伴っており,アガロース電気泳動上, preβとαの中間位にアポE rich HDLと思われる異常なピークを認めた.腫瘤摘出後, HDL-C値は正常化し, E rich HDLも消失した.本例は褐色細胞腫により二次的にHDL代謝異常をきたしたと考えられるが,今までにこのような報告例はない. |
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI: | 10.2169/naika.80.1678 |