全口腔法味覚検査 (第1報) 基礎的検討および主成分分析

上昇法による全口腔法味覚検査を, 健康青年男女123名に施行した, 得られた認知閾値は, 今まで本邦で報告されたものと大差なく, 蔗糖は0.0165mol/L, 食塩は0.0316mol/L, 酒石酸は0.000734mol/L, 塩酸キニーネは2.031×103mol/Lであった. この検査液系列は標準液として足るものと考えられた. 主成分分析の結果では, 第1主成分が味覚の総合検知能力を表し, 4つの主成分で約90%の値が説明されることが分かった. 更に4味質が基本味質であることが再証明された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 98; no. 1; pp. 119 - 129,195
Main Authors 遠藤, 壮平, 吉村, 功, 酒井, 文隆, 山内, 由紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.01.1995
日本耳鼻咽喉科学会
Online AccessGet full text
ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.98.119

Cover

More Information
Summary:上昇法による全口腔法味覚検査を, 健康青年男女123名に施行した, 得られた認知閾値は, 今まで本邦で報告されたものと大差なく, 蔗糖は0.0165mol/L, 食塩は0.0316mol/L, 酒石酸は0.000734mol/L, 塩酸キニーネは2.031×103mol/Lであった. この検査液系列は標準液として足るものと考えられた. 主成分分析の結果では, 第1主成分が味覚の総合検知能力を表し, 4つの主成分で約90%の値が説明されることが分かった. 更に4味質が基本味質であることが再証明された.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.98.119