皮膚科領域におけるCefaclor

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 27; no. Supplement7; pp. 727 - 731
• Main Authors: 洲脇, 正雄, 秋山, 尚範, 山本, 康生, 柏, 尚裕, 荒田, 次郎, 野原, 望
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1979
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.27.Supplement7_727

1) 最近皮膚感染症より採取した黄色ブドウ球菌48株に対するCefacler (以下CCL) およびCephalexin (以下CEX) のMICを測定した。CCLのMICは0.4μg/ml 1, 0.8μg/ml 1, 1.6μg/ml 13, 3.2μg/ml 14, 6.3μg/ml 9, 12.5μg/ml 4, 25μg/ml6株であった。CEXのMICは1.6μg/ml 14, 3.2μg/ml 16, 6.3μg/ml 17, 12.5μg/ml1株であった。 2) CCL50mg/kgを内服させた場合のラットにおける30分, 1時間, 2時間, 4時間後の血清内, 皮膚内濃度は各27.6±13.89, 19.8±9.78, 13, 54±4.56, 2.46±0.76μg/ml, 8.17±8.73, 8, 38±3.29, 4.55±2.17, 1.33±0.26μg/g (湿重量)(n=4) であった。 3) 当科を訪れた皮膚感染症17例にCCLを使用し, 著効3例, 有効4例, やや有効3例, 無効4例, 除外例3例であった。2例に下痢を認めた。5例での臨床検査では異常を認めなかった。