Lemierre症候群と考えられたFusobacterium necrophorum敗血症の1例
症例は58歳,男性.咽頭炎発症後,左肩痛が出現し,全身倦怠感のため入院となった.左鎖骨周囲にガス壊疽を来し, CT検査で骨髄炎,肝膿瘍,敗血症性肺塞栓を認めた.血液培養よりFusobacterium necrophorumが検出され,抗生剤投与,皮膚切開を行い改善した.咽頭炎から内頸静脈の敗血症性血栓性静脈炎を来し,全身に転移性感染を呈する病態はLemierre症候群と呼ばれる.本症例はその特徴的な経過より同症候群と考えられた....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 92; no. 12; pp. 2415 - 2416 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.12.2003
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.92.2415 |
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Summary: | 症例は58歳,男性.咽頭炎発症後,左肩痛が出現し,全身倦怠感のため入院となった.左鎖骨周囲にガス壊疽を来し, CT検査で骨髄炎,肝膿瘍,敗血症性肺塞栓を認めた.血液培養よりFusobacterium necrophorumが検出され,抗生剤投与,皮膚切開を行い改善した.咽頭炎から内頸静脈の敗血症性血栓性静脈炎を来し,全身に転移性感染を呈する病態はLemierre症候群と呼ばれる.本症例はその特徴的な経過より同症候群と考えられた. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.92.2415 |