進行再発大腸癌に対するCPT-11+UFT/経口Leucovorin外来化学療法の有用性の検討

2004年10月より進行,再発大腸癌に対してweekly CPT-11/UFT/LVを9例に施行した.投与スケジュールはCPT-1160mg/m2を第1, 8, 15に外来において点滴静注し,経口薬UFT (300mg/body/日)と経口Leucovorin (75mg/body/日)を21日間連日投与し, 7日間休薬の28日間を1コースとした.治療効果はPR 5例, SD 4例であり,奏効率56% (5/9), tumor control rateは100%であった. Grade3以上の副作用は倦怠感33%,白血球減少11%,嘔気11%で,下痢は1例(Grade2)のみであった.これらの結...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 67; no. 12; pp. 2897 - 2900
Main Authors 石倉, 久嗣, 沖津, 宏, 組橋, 由記, 湯浅, 康弘, 滝沢, 宏光
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.12.2006
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.67.2897

Cover

More Information
Summary:2004年10月より進行,再発大腸癌に対してweekly CPT-11/UFT/LVを9例に施行した.投与スケジュールはCPT-1160mg/m2を第1, 8, 15に外来において点滴静注し,経口薬UFT (300mg/body/日)と経口Leucovorin (75mg/body/日)を21日間連日投与し, 7日間休薬の28日間を1コースとした.治療効果はPR 5例, SD 4例であり,奏効率56% (5/9), tumor control rateは100%であった. Grade3以上の副作用は倦怠感33%,白血球減少11%,嘔気11%で,下痢は1例(Grade2)のみであった.これらの結果は既報告と比較し,有害事象発生率が低く,奏効率56%と満足できるものであった.外来におけるCPT-11/UFT/LV療法は,有効性,安全性, QOLの面からも,進行再発大腸癌に対するfirst lineとして有用な治療法であると考えられた.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.67.2897