外科領域におけるloracarbefの臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 41; no. Supplement3; pp. 706 - 708
• Main Authors: 山本, 博, 志村, 秀彦
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1993
• Subjects: 外科領域感染症
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.41.Supplement3_706

新しいカルバセフェム系抗生剤であるloracarbefを外科領域感染症に投与し, 以下の成績を得た。本剤を痂1例, 蜂巣炎2例, 感染性粉瘤2例, 肛門周囲膿瘍1例の合計6例に使用した。投与方法は1回200mg1日2～3回とし, 投与期間は5～7日間であった。臨床効果は著効2例, 有効2例, やや有効1例, 無効1例であった。本剤によると思われる軽度の手指のしびれが1例にみられた。臨床検査値の異常は認められなかった。