T-1982の呼吸器感染症への治験
道内10施設共同で, 呼吸器感染症で入院中の20症例にT-1982を静注または点滴静注して, その臨床効果を検討した。20症例中, 性肺炎14例, 慢性気管支炎などの気道感染症6例, 性別では男性14, 女性6, 年齢別では30歳代3, 40歳代1, 50歳代7, 60歳代4, 70歳代5, 重症度別では軽症3, 中等症16, 重症1, 基礎疾患のある者12例であった。これらの臨床効果は, 肺炎で92.9%, 気道感染症で80%, 全体で89.5%であった。なお菌消失率70%, 副作用として臨床検査成績でGOT, GPTの一過性上昇3, 好酸球増多1がみられたが, 本剤使用中止例はなかった。...
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| Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 30; no. Supplement3; pp. 373 - 380 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1982
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0009-3165 1884-5894 |
| DOI | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement3_373 |
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| Summary: | 道内10施設共同で, 呼吸器感染症で入院中の20症例にT-1982を静注または点滴静注して, その臨床効果を検討した。20症例中, 性肺炎14例, 慢性気管支炎などの気道感染症6例, 性別では男性14, 女性6, 年齢別では30歳代3, 40歳代1, 50歳代7, 60歳代4, 70歳代5, 重症度別では軽症3, 中等症16, 重症1, 基礎疾患のある者12例であった。これらの臨床効果は, 肺炎で92.9%, 気道感染症で80%, 全体で89.5%であった。なお菌消失率70%, 副作用として臨床検査成績でGOT, GPTの一過性上昇3, 好酸球増多1がみられたが, 本剤使用中止例はなかった。 |
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| ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
| DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement3_373 |