多発性結節状陰影を呈したミノサイクリン過敏性肺臓炎の1例

症例は44歳,男.上気道炎症状でミノサイクリン投与後12日目より発熱,呼吸困難出現.胸部写真とCTスキャンでは,多発性結節状陰影を認めた. PaO2は64.3mmHgと低下していた.好酸球は12%と上昇していた.薬物の中止とプレドニゾロン投与にて症状と胸部陰影は速やかに消失した.ミノサイクリンのリンパ球刺激試験は陰性であった.しかし,チャレンジテストでは発熱,咳,呼吸困難を認めミノサイクリンによる過敏性肺臓炎と診断した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 83; no. 11; pp. 1991 - 1992
Main Authors 越田, 英夫, 森田, 達志, 田中, 功, 五十嵐, 豊, 加藤, 正義, 永井, 忠之, 亀谷, 富夫, 堀上, 健幸, 南部, 静洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 1994
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.83.1991

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Summary:症例は44歳,男.上気道炎症状でミノサイクリン投与後12日目より発熱,呼吸困難出現.胸部写真とCTスキャンでは,多発性結節状陰影を認めた. PaO2は64.3mmHgと低下していた.好酸球は12%と上昇していた.薬物の中止とプレドニゾロン投与にて症状と胸部陰影は速やかに消失した.ミノサイクリンのリンパ球刺激試験は陰性であった.しかし,チャレンジテストでは発熱,咳,呼吸困難を認めミノサイクリンによる過敏性肺臓炎と診断した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.83.1991