BMY-28100に関する基礎的・臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 37; no. Supplement3; pp. 222 - 233
• Main Authors: 福井, 俊夫, 藤田, 享宣, 安倍, 達, 奥井, 津二, 細野, 治, 高橋, 正光, 鳥飼, 勝隆, 芦原, 睦, 勝, 正孝
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1989
• Subjects: BMY-28100; 内科領域感染症; 経口cephem剤
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.37.Supplement3_222

新しく開発された経口用非エステル型セフェム系抗生物質であるBMY-28100について基礎的・臨床的検討を行った。当院の臨床分離保存株, 14菌種 (Staphyloc occusepidermidis, Streplococcus pneumoniae, Staphylococcus aureus, ampicillin resistant S. aureus, methicillin resistant S. aureus, gentamicin resistant S. aureus, Streptococcus pyogenes, Enterococcus faecalis, Haemophilus influenzae, Escherichia coli. Klebsiella lmeumoniae. Proteus mirabilis, Enterobacter cloacae, Citrobacter freundii) についてのMICを他の抗生剤, cefaclor (CCL), cefixime (CFIX), amoxicillinと比較検討した。グラム陽性菌に対しては, 他のセフェム系抗生剤CCL, CFIXに比し優れた感受性を示した。グラム陰性菌に対してもCFIXに比しやや劣るもののCCLよりは同等あるいは良い感受性を示した。 臨床的検討では, 入院ならびに外来患者16症例に経口投与した。症例は全例呼吸器感染症であり, 急性扁桃炎6例, 肺炎6例, 急性気管支炎2例, 慢性気管支炎2例でした。効果判定は, 著効3例, 有効11例で有効率87.5%であった。 本剤は安全で有用な抗生物質であると考えられた。