前縦隔に発生した平滑筋腫の1切除例

前縦隔に平滑筋腫が発生することは非常にまれである.今回我々は, 前縦隔に発生した平滑筋腫の1切除例を経験したので報告する.症例は53歳の男性.検診にて胸部異常陰影を指摘された.胸部CT, MRIで前縦隔に充実性腫瘤を認め, 胸腺腫を疑い, 腫瘍および胸腺の摘出術を施行した.腫瘍は4.0×3.0×2.5cm, 20gで薄い被膜に覆われていた.発生母地は不明であったが, 病理組織学的診断は平滑筋腫であった.術後4ヵ月現在, 再発徴候を認めていない.自験例は前縦隔に発生した平滑筋腫の本邦2例目の報告である....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 18; no. 5; pp. 627 - 630
Main Authors 後藤, 正志, 田村, 光信, 佐々木, 秀文, 井内, 敬二, 吉川, 智, 奥村, 明之進, 松村, 晃秀, 田中, 壽一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 15.07.2004
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ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.18.5_627

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Summary:前縦隔に平滑筋腫が発生することは非常にまれである.今回我々は, 前縦隔に発生した平滑筋腫の1切除例を経験したので報告する.症例は53歳の男性.検診にて胸部異常陰影を指摘された.胸部CT, MRIで前縦隔に充実性腫瘤を認め, 胸腺腫を疑い, 腫瘍および胸腺の摘出術を施行した.腫瘍は4.0×3.0×2.5cm, 20gで薄い被膜に覆われていた.発生母地は不明であったが, 病理組織学的診断は平滑筋腫であった.術後4ヵ月現在, 再発徴候を認めていない.自験例は前縦隔に発生した平滑筋腫の本邦2例目の報告である.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.18.5_627