二酸化チタンを利用した水辺空間における藻類制御に関する研究

実河川及び湖沼での二酸化チタンの有用性を調べるために, 二酸化チタンコーティング材を表面に塗布担持させた材料を用い, 光触媒の水質浄化分野への応用として, 河川公園などの親水アメニティー空間において二酸化チタンを利用した藻類の制御の可能性についての検証を行なった.実験結果から太陽光を利用した, 二酸化チタン塗布材料の防藻効果が確認され, 水系での利用が可能であることが示唆された.ただし, 設置 (使用) 期間が長期にわたるとその効果も損なわれることが確認されたため, アメニティー空間のメンテナンスの軽減法としての利用の可能性も示唆された.また, 実河川及び湖沼を対象とした付着物量の増加に伴う材...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in環境技術 Vol. 35; no. 2; pp. 124 - 132
Main Authors 関根, 雅彦, 今井, 剛, 樋口, 隆哉, 浮田, 正夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 環境技術学会 2006
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0388-9459
1882-8590
DOI10.5956/jriet.35.124

Cover

More Information
Summary:実河川及び湖沼での二酸化チタンの有用性を調べるために, 二酸化チタンコーティング材を表面に塗布担持させた材料を用い, 光触媒の水質浄化分野への応用として, 河川公園などの親水アメニティー空間において二酸化チタンを利用した藻類の制御の可能性についての検証を行なった.実験結果から太陽光を利用した, 二酸化チタン塗布材料の防藻効果が確認され, 水系での利用が可能であることが示唆された.ただし, 設置 (使用) 期間が長期にわたるとその効果も損なわれることが確認されたため, アメニティー空間のメンテナンスの軽減法としての利用の可能性も示唆された.また, 実河川及び湖沼を対象とした付着物量の増加に伴う材料表面の摩擦力の低下を, 新たに開発した摩擦力測定器によって物理的数値として把握できた.
ISSN:0388-9459
1882-8590
DOI:10.5956/jriet.35.124