Basedow病の経過中にWilson病の合併を診断しえた1例

肝障害を合併したBasedow病の29歳女性を経験した.肝障害に関しては前医にて肝生検を含めた精査を受けるも確定診断には至らず,当初はBasedow病による肝障害と考えていたが,甲状腺機能が改善しても肝障害が持続した為,精査したところ血中銅,セルロプラスミンが低値であった為,再度肝生検施行し,肝組織中銅濃度が高値であることよりWilson病と診断した. Basedow病に合併した肝障害で鑑別に苦慮した一例であり報告した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 93; no. 7; pp. 1434 - 1435
Main Authors 武田, 京子, 前田, 隆, 浅羽, 宏一, 西村, 香苗, 丸山, 博, 橋本, 浩三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.07.2004
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.93.1434

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Summary:肝障害を合併したBasedow病の29歳女性を経験した.肝障害に関しては前医にて肝生検を含めた精査を受けるも確定診断には至らず,当初はBasedow病による肝障害と考えていたが,甲状腺機能が改善しても肝障害が持続した為,精査したところ血中銅,セルロプラスミンが低値であった為,再度肝生検施行し,肝組織中銅濃度が高値であることよりWilson病と診断した. Basedow病に合併した肝障害で鑑別に苦慮した一例であり報告した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.93.1434