巨大な男子嚢胞内非浸潤性乳癌の1例

極めて稀な男子嚢胞内非浸潤性乳癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳男性で,左乳房腫瘤を主訴に来院した.局所所見では左乳房に10×10cm大の巨大な硬い腫瘤を触知した.腫瘤の穿刺吸引細胞診ではClass IVで,超音波検査では多嚢胞性腫瘤と嚢胞壁より内腔への不規則な内部エコーを認め,乳癌を疑った.腫瘍摘出術を行い,術中迅速組織診にて乳癌と診断し,非定型的乳房切除術を施行した.永久標本で非浸潤性乳管癌と診断した.術後補助療法を行わず,術後4カ月無再発健存中である....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 60; no. 5; pp. 1229 - 1232
Main Authors 有本, 潤司, 内藤, 泰顯, 櫻井, 照久, 鈴間, 孝臣, 前部屋, 進自, 吉増, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.05.1999
Subjects
嚢胞内非浸潤性乳癌
男子乳癌
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.60.1229

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Summary:極めて稀な男子嚢胞内非浸潤性乳癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳男性で,左乳房腫瘤を主訴に来院した.局所所見では左乳房に10×10cm大の巨大な硬い腫瘤を触知した.腫瘤の穿刺吸引細胞診ではClass IVで,超音波検査では多嚢胞性腫瘤と嚢胞壁より内腔への不規則な内部エコーを認め,乳癌を疑った.腫瘍摘出術を行い,術中迅速組織診にて乳癌と診断し,非定型的乳房切除術を施行した.永久標本で非浸潤性乳管癌と診断した.術後補助療法を行わず,術後4カ月無再発健存中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.60.1229