メロンの茎, 本葉および茎頂組織からの不定胚形成および植物体再生

メロン (Cucumis melo L.) の茎, 本葉, 茎頂からの不定胚形成および植物体再生について検討した. 茎では, 生育の進んだ3品種の植物体の側枝を用い, 2, 4-D, NAA, およびカザミノ酸濃度を変えたMS培地で培養した. 品種により適する濃度に差が認められたが, 3品種とも不定胚形成が認められた. 本葉では, 2品種の無菌植物から材料を採取し, 2, 4-D およびしょ糖濃度を変えたMS培地で培養した. 2品種とも不定胚形成が認められ, 供試した 2, 4-D濃度による不定胚形成への影響は少なかったが, しょ糖濃度は70g/lが適していた. 茎頂では, 11品種の無菌植物...

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Published in植物組織培養 Vol. 7; no. 3; pp. 193 - 198
Main Authors 景山, 幸二, 矢部, 和則, 宮島, 成壽
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本植物細胞分子生物学会 1990
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ISSN0289-5773
1884-7706
DOI10.5511/plantbiotechnology1984.7.193

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Summary:メロン (Cucumis melo L.) の茎, 本葉, 茎頂からの不定胚形成および植物体再生について検討した. 茎では, 生育の進んだ3品種の植物体の側枝を用い, 2, 4-D, NAA, およびカザミノ酸濃度を変えたMS培地で培養した. 品種により適する濃度に差が認められたが, 3品種とも不定胚形成が認められた. 本葉では, 2品種の無菌植物から材料を採取し, 2, 4-D およびしょ糖濃度を変えたMS培地で培養した. 2品種とも不定胚形成が認められ, 供試した 2, 4-D濃度による不定胚形成への影響は少なかったが, しょ糖濃度は70g/lが適していた. 茎頂では, 11品種の無菌植物から摘出した茎頂を 2, 4-Dおよびしょ糖濃度を変えたMS培地で培養した. 10品種で不定胚が形成されたが, 不定胚形成能および最適培地条件に品種間差が認められた. 茎, 本葉および茎頂から誘導した不定胚は, ホルモンを含まないMS培地で継代培養することにより植物体に再生した.
ISSN:0289-5773
1884-7706
DOI:10.5511/plantbiotechnology1984.7.193