下水汚泥溶融スラグの高流動コンクリートへの適用

下水道整備事業の進展により, 下水汚泥は今後益々増加するものと予想される。下水汚泥は産業廃棄物として主に埋立処分されているが, 埋立地の確保が困難なことから, 焼却または溶融処理による減量化と同時にそれら溶融スラグの有効利用が模索されている。本研究は下水汚泥の建設資材への有効利用を目的に, バイブレータによる締固めを行わなくとも自ら充填するコンクリート (高流動コンクリート) への適用性をフレッシュおよび硬化性状について検討した。その結果, 微粉砕した下水汚泥溶融スラグは, 高流動コンクリート用混和材としてフレッシュ性状を満足できること, 硬化後においても, 通常の高流動コンクリートとほぼ同程...

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Published in廃棄物学会論文誌 Vol. 10; no. 2; pp. 77 - 86
Main Authors 坂田, 昇, 桃井, 清至, 緑川, 猛彦, 丸山, 久一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 1999
Subjects
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ISSN1883-1648
1883-163X
DOI10.3985/jswme.10.77

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Summary:下水道整備事業の進展により, 下水汚泥は今後益々増加するものと予想される。下水汚泥は産業廃棄物として主に埋立処分されているが, 埋立地の確保が困難なことから, 焼却または溶融処理による減量化と同時にそれら溶融スラグの有効利用が模索されている。本研究は下水汚泥の建設資材への有効利用を目的に, バイブレータによる締固めを行わなくとも自ら充填するコンクリート (高流動コンクリート) への適用性をフレッシュおよび硬化性状について検討した。その結果, 微粉砕した下水汚泥溶融スラグは, 高流動コンクリート用混和材としてフレッシュ性状を満足できること, 硬化後においても, 通常の高流動コンクリートとほぼ同程度の性質を有することなどが明らかになった。
ISSN:1883-1648
1883-163X
DOI:10.3985/jswme.10.77