カテーテル検査後大腿動脈感染に対する閉鎖孔バイパスの経験
冠動脈二枝病変をもつ重度糖尿病患者に対し,ステント挿入術後,動脈穿刺部に止血ディバイスを用いた.その後,右大腿動脈MRSA感染,動脈破裂をきたしたため,大伏在静脈を用いて血管形成術を施行した.しかし,動脈感染は制御不能となり再動脈破裂をおこしたため,閉鎖孔バイパス術と厳重な血糖管理を行い改善にいたった.大腿三角部重症感染に対し,閉鎖孔バイパス術は有用であったとともに,患者背景の熟知,基礎疾患の十分な管理下に先進諸治療はなされるべきである....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 32; no. 6; pp. 370 - 373 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
15.11.2003
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.32.370 |
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Summary: | 冠動脈二枝病変をもつ重度糖尿病患者に対し,ステント挿入術後,動脈穿刺部に止血ディバイスを用いた.その後,右大腿動脈MRSA感染,動脈破裂をきたしたため,大伏在静脈を用いて血管形成術を施行した.しかし,動脈感染は制御不能となり再動脈破裂をおこしたため,閉鎖孔バイパス術と厳重な血糖管理を行い改善にいたった.大腿三角部重症感染に対し,閉鎖孔バイパス術は有用であったとともに,患者背景の熟知,基礎疾患の十分な管理下に先進諸治療はなされるべきである. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.32.370 |