塩酸メキシレチンが奏効した難治性吃逆の1例

神経線維腫症の60歳男性が難治性の吃逆を主訴として受診した.頭頸部・胸部のMRIにて異常を認めなかったが,横隔神経の伝導検査にて左側の潜時延長と右側の波形変化.振幅低下を認めた.塩酸メキシレチンの投与により吃逆は著減した.難治性吃逆における電気生理学的検査の重要性と,横隔神経の伝導障害が吃逆の原因と考えられる場合には塩酸メキシレチンが有効である可能性が示された....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 92; no. 2; pp. 316 - 317
Main Authors 吉賀, 正亨, 日下, 博文, 伊藤, 恒, 八木, 彩香, 伊東, 秀文, 中野, 智, 大西, 静生, 飯室, 麗香
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.02.2003
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.92.316

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Summary:神経線維腫症の60歳男性が難治性の吃逆を主訴として受診した.頭頸部・胸部のMRIにて異常を認めなかったが,横隔神経の伝導検査にて左側の潜時延長と右側の波形変化.振幅低下を認めた.塩酸メキシレチンの投与により吃逆は著減した.難治性吃逆における電気生理学的検査の重要性と,横隔神経の伝導障害が吃逆の原因と考えられる場合には塩酸メキシレチンが有効である可能性が示された.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.92.316