Myotubular myopathy患者の麻酔経験

両側性先天性眼瞼下垂と外斜視を伴ったmyotubular myopathy患者の左水平筋前後転術の周術期管理を経験した.患者は術前より全身性びまん性の筋萎縮と筋力低下および呼吸機能の低下が認められたため,筋弛緩薬を使用せずチアミラーノレセボフルラン亜酸化窒素で麻酔を行なった.手術後,患者は覚醒遅延をきたし,さらに術後約20時間以上にわたる筋脱力状態をきたした.Myotubular myopathyを呈する患者の麻酔においては麻酔薬により筋脱力状態が遷延することに注意が必要である....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 18; no. 5; pp. 518 - 520
Main Authors 佐多, 竹良, 南浩, 一郎, 野口, 貴志, 重松, 昭生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.06.1998
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.18.518

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Summary:両側性先天性眼瞼下垂と外斜視を伴ったmyotubular myopathy患者の左水平筋前後転術の周術期管理を経験した.患者は術前より全身性びまん性の筋萎縮と筋力低下および呼吸機能の低下が認められたため,筋弛緩薬を使用せずチアミラーノレセボフルラン亜酸化窒素で麻酔を行なった.手術後,患者は覚醒遅延をきたし,さらに術後約20時間以上にわたる筋脱力状態をきたした.Myotubular myopathyを呈する患者の麻酔においては麻酔薬により筋脱力状態が遷延することに注意が必要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.18.518