β遮断薬療法にて心機能が著明に改善し,中止により悪化をきたした拡張型心筋症の1例
症例は50歳男性.拡張型心筋症と診断し, β遮断薬(metoprolol)を漸増投与したところ,著明な心機能の改善が認められた. 5年間にわたり本療法を続け,状態は安定していたが,本薬を5カ月かけて慎重に漸減・中止したところ心機能は著しく悪化した. β遮断薬療法は本症に対して有用であり,中止によつて心機能を悪化させる可能性があることが示された....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 86; no. 5; pp. 840 - 842 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.05.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.86.840 |
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Summary: | 症例は50歳男性.拡張型心筋症と診断し, β遮断薬(metoprolol)を漸増投与したところ,著明な心機能の改善が認められた. 5年間にわたり本療法を続け,状態は安定していたが,本薬を5カ月かけて慎重に漸減・中止したところ心機能は著しく悪化した. β遮断薬療法は本症に対して有用であり,中止によつて心機能を悪化させる可能性があることが示された. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.86.840 |