若年者に発症した単発上行結腸憩室穿孔の1例

症例は25歳,男性.右下腹部,側腹部痛にて発症した.来院時WBC 16,600/mm3と上昇し,腹部CTにて右側腹部の膿瘍を指摘された.注腸造影にて上行結腸の引きつれ像と同部位に偏位した造影不良な虫垂を認めた.急性虫垂炎による腹腔内膿瘍と診断し,手術を施行した.術中所見では右腎下方の後腹膜に膿瘍を形成している部位が確認され,膿瘍を開放すると,上行結腸の憩室穿孔が確認された....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 59; no. 1; pp. 155 - 158
Main Authors 吉田, 基己, 杉山, 勇治, 増田, 浩, 丸山, 千文, 松山, 秀樹, 手塚, 秀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.01.1998
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.59.155

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Summary:症例は25歳,男性.右下腹部,側腹部痛にて発症した.来院時WBC 16,600/mm3と上昇し,腹部CTにて右側腹部の膿瘍を指摘された.注腸造影にて上行結腸の引きつれ像と同部位に偏位した造影不良な虫垂を認めた.急性虫垂炎による腹腔内膿瘍と診断し,手術を施行した.術中所見では右腎下方の後腹膜に膿瘍を形成している部位が確認され,膿瘍を開放すると,上行結腸の憩室穿孔が確認された.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.59.155