Neurally mediated syncopeの1例

症例は58歳,女性,失神発作を主訴として来院した.心臓電気生理学的検査を始めとする各種検査にて異常を認めなかった.イソプロテレノール投与下のtilt testにて意識消失と著明な血圧低下を示したため, neurally mediated syncopeと診断した.この意識消失と血圧低下はβブロッカーによって抑制され. βブロッカーの内服投与を開始後失神発作は全く出現していない.原因不明の失神発作に対しtilt testを施行し, neurally mediated syncopeと診断しえた症例を経験したので報告する....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 83; no. 1; pp. 124 - 126
Main Authors 井上, 智夫, 竹中, 和弘, 横山, 光宏, 尾家, 伸之, 川原, 康洋, 石川, 雄一, 吉田, 明弘, 福本, 康夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 1994
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.83.124

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Summary:症例は58歳,女性,失神発作を主訴として来院した.心臓電気生理学的検査を始めとする各種検査にて異常を認めなかった.イソプロテレノール投与下のtilt testにて意識消失と著明な血圧低下を示したため, neurally mediated syncopeと診断した.この意識消失と血圧低下はβブロッカーによって抑制され. βブロッカーの内服投与を開始後失神発作は全く出現していない.原因不明の失神発作に対しtilt testを施行し, neurally mediated syncopeと診断しえた症例を経験したので報告する.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.83.124