123I-BMIPPと201T1C1の二核種連続投与連続撮像法の有用性

123I-BMIPPと201TlCl心筋SPECTを一度の検査で, かっクロストークの影響に実施する方法として二核種連続投与連続撮像法を考案し, その有用性について検討した。123I-BMIPP検査時にあらかじめ201Tlウインドウ (71±7keV) での画像を撮像し, 終了後ただちに投与撮像して得られた201TlCl画像から71±7keVウインドウに混入する123Iの光子散乱成分を差し引くことで補正された201TlCl画像を得ることができる。クロストークの補正精度を検証するため123Iと201Tlの面線源を使用し, 123I画像が201Tl画像に及ぼす影響を検討した。また, 心臓ファントム...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 49; no. 12; pp. 575 - 586
Main Authors 加藤, 正基, 折戸, 武郎, 立木, 秀一, 徳田, 衛, 近藤, 武, 江尻, 和隆, 竹内, 吉人, 外山, 宏, 古賀, 佑彦, 南, 一幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2000
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.49.575

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Summary:123I-BMIPPと201TlCl心筋SPECTを一度の検査で, かっクロストークの影響に実施する方法として二核種連続投与連続撮像法を考案し, その有用性について検討した。123I-BMIPP検査時にあらかじめ201Tlウインドウ (71±7keV) での画像を撮像し, 終了後ただちに投与撮像して得られた201TlCl画像から71±7keVウインドウに混入する123Iの光子散乱成分を差し引くことで補正された201TlCl画像を得ることができる。クロストークの補正精度を検証するため123Iと201Tlの面線源を使用し, 123I画像が201Tl画像に及ぼす影響を検討した。また, 心臓ファントムおよび臨床例についても検討した。結果, 面線源では123lと201Tlの混在比率の変化や散乱体の有無に対し2-3%の誤差で201TlCl画像は復元された。心臓ファントムおよび臨床例でも純粋な201TlCl画像に匹敵する画像が得られ, カウントプロファイルカーブ, polar mapおよび画像のコントラストにおいても純粋な201TlCl画像とほぼ一致した。面線源の実験において, 連続する2回の撮像間で3ピクセル (約1.5cm) までの位置ずれは, 補正後の201TlCl画像の信頼性を損なう恐れはなかった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.49.575