再循環腹膜透析の溶質除去における高効率化の検討
次世代人工腎治療の一つとして再循環腹膜透析(Recirculating Peritoneal Dialysis; RPD)を考案し、現在その開発を進めている。RPDは腹膜透析液をダブルルーメンPDカテーテルを用いて体外ヘ一部再循環し、外部ダイアライザにより積極的に溶質除去を図るPDである。今回、この従来からのRPD(基本RPD)に加え、振動RPD,容量変動RPDの変法RPDを導入し、イヌex vivo実験により、その溶質除去特性について検討した。その結果4時間の治療でUNの除去率は基本RPD 12.7±6.2%, 振動RPD20.5±5.3%, 容量変動RPD20.8±5.5%となり、コントロ...
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Published in | 人工臓器 Vol. 26; no. 3; pp. 729 - 733 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
15.06.1997
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ISSN | 0300-0818 1883-6097 |
DOI | 10.11392/jsao1972.26.729 |
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Summary: | 次世代人工腎治療の一つとして再循環腹膜透析(Recirculating Peritoneal Dialysis; RPD)を考案し、現在その開発を進めている。RPDは腹膜透析液をダブルルーメンPDカテーテルを用いて体外ヘ一部再循環し、外部ダイアライザにより積極的に溶質除去を図るPDである。今回、この従来からのRPD(基本RPD)に加え、振動RPD,容量変動RPDの変法RPDを導入し、イヌex vivo実験により、その溶質除去特性について検討した。その結果4時間の治療でUNの除去率は基本RPD 12.7±6.2%, 振動RPD20.5±5.3%, 容量変動RPD20.8±5.5%となり、コントロールとしたCAPD3.3±3.9%との間に有意な差が認められた。 また、容量変動RPDは基本RPDに比べても有意に高値を示し、標準的RPDとしての有用性が示唆された。 |
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ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
DOI: | 10.11392/jsao1972.26.729 |