[第31回日本嚥下医学会]当科における舌癌治療後の嚥下障害に対する摂食嚥下リハビリテーションについて

当科で舌癌術後に,医師,看護師,言語聴覚士がチームを作り,摂食嚥下リハビリテーションを行った症例3例 (DNS群) と,同治療後に,医師,看護師が摂食嚥下リハビリテーションを行った症例3例 (DN群) を,嚥下障害,軽度,高度に分類し,リハビリテーション内容の違いや有用性について比較検討した。嚥下障害改善までの日数は,軽度例はDNS群とDN群ともに平均16.5日で差を認めず,高度例は,経口摂取開始から半固形物摂取可能となるまでの日数で,DNS群5日,DN群30日と25日短縮していた。また,有害事象 (嚥下性肺炎) はDNS群3例では認めなかったが,DN群3例では3例中1例に認められた。高度例で...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in耳鼻と臨床 Vol. 54; no. 6Supplement2; pp. S199 - S203
Main Authors 飛永, 真希, 冨田, 吉信, 力丸, 文秀, 檜垣, 雄一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 2008
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.54.6Supplement2_S199

Cover

More Information
Summary:当科で舌癌術後に,医師,看護師,言語聴覚士がチームを作り,摂食嚥下リハビリテーションを行った症例3例 (DNS群) と,同治療後に,医師,看護師が摂食嚥下リハビリテーションを行った症例3例 (DN群) を,嚥下障害,軽度,高度に分類し,リハビリテーション内容の違いや有用性について比較検討した。嚥下障害改善までの日数は,軽度例はDNS群とDN群ともに平均16.5日で差を認めず,高度例は,経口摂取開始から半固形物摂取可能となるまでの日数で,DNS群5日,DN群30日と25日短縮していた。また,有害事象 (嚥下性肺炎) はDNS群3例では認めなかったが,DN群3例では3例中1例に認められた。高度例では期間の短縮がみられ,有害事象を生じることがなく,医師,看護師,言語聴覚士からなるチームによる摂食嚥下リハビリテーションは有用と思われた。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.54.6Supplement2_S199