令和2年7月豪雨に伴う長崎県内の地盤災害-斜面災害と道路災害

令和2年7月の豪雨は,7月上旬ならびに下旬にかけ地域により800mm超の1か月累積雨量を伴い,長崎県内各地に多数の土砂災害をもたらした。これらの地盤災害について,地盤工学会九州支部の長崎地区調査団が分担し,計12カ所の被災箇所の調査を実施した。本報告では,調査後に各箇所における被災状況の報告と地盤工学的観点での議論を行った上で得た知見を取りまとめた。斜面災害と道路災害に分類の上,今後被災が懸念される箇所での予防的措置や維持管理上土砂災害発生を留意すべき箇所における追加対策について,特に地域的な特徴を有する代表例に着目して,以下記述する。...

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Published inJapanese Geotechnical Society Disaster Report Journal Vol. 1; no. 1; pp. 68 - 75
Main Authors 杉本 知史, 蒋 宇静, 大嶺 聖, 桐原 敏, 高木 辰治, 諸橋 栄一, 古江 雅和, 内野 隆文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 地盤工学会 2023
The Japanese Geotechnical Society
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ISSN2758-0490
DOI10.11512/jgsdr.1.1_68

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Summary:令和2年7月の豪雨は,7月上旬ならびに下旬にかけ地域により800mm超の1か月累積雨量を伴い,長崎県内各地に多数の土砂災害をもたらした。これらの地盤災害について,地盤工学会九州支部の長崎地区調査団が分担し,計12カ所の被災箇所の調査を実施した。本報告では,調査後に各箇所における被災状況の報告と地盤工学的観点での議論を行った上で得た知見を取りまとめた。斜面災害と道路災害に分類の上,今後被災が懸念される箇所での予防的措置や維持管理上土砂災害発生を留意すべき箇所における追加対策について,特に地域的な特徴を有する代表例に着目して,以下記述する。
ISSN:2758-0490
DOI:10.11512/jgsdr.1.1_68