[第4回頭頸部癌化学療法研究会]局所進行頭頸部扁平上皮癌に対する化学療法併用放射線療法

局所進行頭頸部扁平上皮癌を対象にCDDP/5-FU併用放射線療法を行い、その安全性・有効性について検討した。病状による呼吸・栄養・瘍痛管理が当初から必要で、補助療法が困難を極める症例が多くを占めた。急性毒性としてはgrade4の好中球減少が7%、grade3の口内炎、咽頭炎が70%に認められた。晩期反応としては唾液減少による口渇が認められた。奏功率85%、CR率22%であり、MSTは11カ月であった。治療開始から1年以上経過した18例中8人が生存中で全例喉頭機能が温存されている。管理は難しいもののこの治療法は耐用性があり、局所進行頭頸部癌に対しては生存率・喉頭機能温存においても有用な方法である...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 46; no. 4Supplement2; pp. S68 - S70
Main Author 藤井, 博文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 2000
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.46.4Supplement2_S68

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Summary:局所進行頭頸部扁平上皮癌を対象にCDDP/5-FU併用放射線療法を行い、その安全性・有効性について検討した。病状による呼吸・栄養・瘍痛管理が当初から必要で、補助療法が困難を極める症例が多くを占めた。急性毒性としてはgrade4の好中球減少が7%、grade3の口内炎、咽頭炎が70%に認められた。晩期反応としては唾液減少による口渇が認められた。奏功率85%、CR率22%であり、MSTは11カ月であった。治療開始から1年以上経過した18例中8人が生存中で全例喉頭機能が温存されている。管理は難しいもののこの治療法は耐用性があり、局所進行頭頸部癌に対しては生存率・喉頭機能温存においても有用な方法であると考えられた。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.46.4Supplement2_S68