気道熱傷の5例について

気道熱傷の5例について 近年家屋火災による熱傷患者は, 新建材の不完全燃焼による有毒ガスおよび煙の吸入により, inhalation injury を合併していることが多い. 気道熱傷は, 広範囲熱傷に合併している場合ばかりでなく, 熱傷範囲が軽度であっても, その予後を悪化させ, たとえショック期から離脱できても経過がおもわしくないことが注目されている. 今回, 熱傷面積が6%から35%と軽度から中等度の熱傷に気道熱傷を合併する5例の症例を経験したので, 病態・呼吸・気管支鏡所見から主として診断と呼吸管理について述べる....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 3; no. 1; pp. 57 - 62
Main Authors 円山, 信二, 三宅, 有, 牧野, 惟男, 石井, 脩夫, 大沢, 章俊, 山口, 剛, 池田, 寿昭, 黒須, 琢磨, 由島, 一郎, 小池, 真, 畑山, 聖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 1983
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.3.57

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Summary:気道熱傷の5例について 近年家屋火災による熱傷患者は, 新建材の不完全燃焼による有毒ガスおよび煙の吸入により, inhalation injury を合併していることが多い. 気道熱傷は, 広範囲熱傷に合併している場合ばかりでなく, 熱傷範囲が軽度であっても, その予後を悪化させ, たとえショック期から離脱できても経過がおもわしくないことが注目されている. 今回, 熱傷面積が6%から35%と軽度から中等度の熱傷に気道熱傷を合併する5例の症例を経験したので, 病態・呼吸・気管支鏡所見から主として診断と呼吸管理について述べる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.3.57