当科における頸部神経鞘腫の検討

平成17年4月から平成22年3月までに被膜間摘出術を施行した頸部神経鞘腫の10例を対象とし,年齢,性別,術前の神経症状,由来神経,腫瘍の大きさ,術後の神経症状を検討した。 年齢は,16歳から66歳で平均42.1歳であり,性別は,男性4例,女性6例であった。 由来神経は舌神経,迷走神経由来が各1例,副神経が3例,腕神経叢が3例,頸神経が2例であった。腫瘍の大きさと術前の神経症状の関係は認められなかったが,術後の神経症状に関しては腫瘍が大きい方が出現しやすいことが推測された。また,手術操作が術後の神経脱落症状に関係していると考えられた。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 20; no. 3; pp. 261 - 265
Main Authors 嶋根, 俊和, 江川, 峻哉, 三邉, 武幸, 池田, 賢一郎, 洲崎, 春海, 小野, 智裕, 杉本, 茜, 秋山, 理央, 森, 智昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 28.02.2011
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.20.261

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Summary:平成17年4月から平成22年3月までに被膜間摘出術を施行した頸部神経鞘腫の10例を対象とし,年齢,性別,術前の神経症状,由来神経,腫瘍の大きさ,術後の神経症状を検討した。 年齢は,16歳から66歳で平均42.1歳であり,性別は,男性4例,女性6例であった。 由来神経は舌神経,迷走神経由来が各1例,副神経が3例,腕神経叢が3例,頸神経が2例であった。腫瘍の大きさと術前の神経症状の関係は認められなかったが,術後の神経症状に関しては腫瘍が大きい方が出現しやすいことが推測された。また,手術操作が術後の神経脱落症状に関係していると考えられた。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.20.261