巨赤芽球性貧血を合併した神経性食思不振症

我々は神経性食思不振症の治療中に巨赤芽球性貧血を合併した14歳女児例を経験した.体重減少と拒食に対し栄養素は十分投与していたが, 発熱とともに巨赤芽球性貧血が発症した.貧血は解熱とともに速やかに改善した.神経性食思不振症に合併する貧血の原因として, 消化管出血, 点滴からの自己潟血, 骨髄低形成などがある。しかし栄養不良が根底にある本疾患においては巨赤芽球性貧血も稀ながら考慮するべきであると考えた....

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Published in日本小児血液学会雑誌 Vol. 5; no. 5; pp. 492 - 495
Main Authors 浦島, 充佳, 伊従, 秀章, 藤沢, 康司, 赤塚, 順一, 北島, 晴夫, 小林, 尚明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会 1991
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ISSN0913-8706
1884-4723
DOI10.11412/jjph1987.5.492

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Summary:我々は神経性食思不振症の治療中に巨赤芽球性貧血を合併した14歳女児例を経験した.体重減少と拒食に対し栄養素は十分投与していたが, 発熱とともに巨赤芽球性貧血が発症した.貧血は解熱とともに速やかに改善した.神経性食思不振症に合併する貧血の原因として, 消化管出血, 点滴からの自己潟血, 骨髄低形成などがある。しかし栄養不良が根底にある本疾患においては巨赤芽球性貧血も稀ながら考慮するべきであると考えた.
ISSN:0913-8706
1884-4723
DOI:10.11412/jjph1987.5.492